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ファイル | 記述 | サイズ | フォーマット | |
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himaraya_04_111.pdf | 7.77 MB | Adobe PDF | 見る/開く |
タイトル: | シシャパンマ峰滞在における、動脈血ガス分圧、酸素飽和度、へマトクリッ卜、赤血球、 2,3-DPGの変動について |
その他のタイトル: | The Observations on PaO[2], SaO[2], Hematocrit, Erythrocyte, 2, 3-DPG of the Members of Kyoto University Medical Research Expedition to Xixabangma (KUMREX'90) above the Base Camp (5, 020m) |
著者: | 中島, 道郎 ![]() |
著者名の別形: | Nakashima, Michiro |
発行日: | 16-Oct-1993 |
出版者: | 京都大学ヒマラヤ研究会 |
誌名: | ヒマラヤ学誌 |
巻: | 4 |
開始ページ: | 111 |
終了ページ: | 118 |
抄録: | ヒトは高所に滞在するうちに, 一旦下がった動脈血の酸素分圧(PaO2)と二酸化炭素分圧(PaO2), それに伴って一旦上がった血液pHは, 次第に元の状態に戻ろうとする傾向が見られる. また, 血液の赤血球数, ヘモグロビン量, 2, 3-DPG(Diphosphoglycerate)は増加し血液の酸素運鍛能力は高められる. これは呼吸性高所順応としてよく知られた現象である. しかし, それを高所において実地に測定した報告例は世界的に多くない. わがKUMREX'90はそれらのいくつかを測定して持ち帰っているので, それを高所順応の視点からまとめてみた. すなわち, ペースキャンプ以上に6週間滞在した30隊員中16隊員について調べた結果, 最初下がった動脈血酸素分圧(PaU2)と酸素飽和度(SaO2)は共に上昇に転じ, 低下した二酸化炭素分圧(PaCO2)はさらに低下, 一旦上がったpHは低下の傾向を示した. 他方2, 3-DPGは明らかに増加した. すべて予想どおりであった. この現象を酸素Hb解離曲線だけから説明付けるのは無理で, ほかにも説明要因がある筈だと思われるが, 現段階ではそこまでは追及仕切れていない. |
DOI: | 10.14989/HSM.4.111 |
URI: | http://hdl.handle.net/2433/185879 |
出現コレクション: | 第4号 |

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