ダウンロード数: 333

このアイテムのファイル:
ファイル 記述 サイズフォーマット 
bussei_el_081205.pdf2.42 MBAdobe PDF見る/開く
タイトル: <講義ノート>KPZ普遍クラス --厳密解と実験が奏でる非平衡のスケーリング則--
著者: 竹内, 一将  KAKEN_name
著者名の別形: Takeuchi, Kazumasa A.
発行日: Feb-2020
出版者: 物性研究・電子版 編集委員会
誌名: 物性研究・電子版
巻: 8
号: 1
開始ページ: [1]
論文番号: 081205
抄録: 降り積もる雪に心躍る経験は、多くの方がお持ちだと思います。実験系の方は、蒸着装置をお使いかもしれません。wet系生物実験なら、バクテリアコロニーを目にする機会があるでしょう。これらはみな、粒子や細胞からなる領域が成長していく非平衡過程です。何となく似ているだけに思える、こうした現象たちが、実は深遠な普遍的法則で繋がっているとしたら? それが成長過程だけでなく、他の非平衡多体問題、さらに純粋数学にまで関わっていたら?これが本講義ノートのテーマ、KPZ普遍クラスの面白さの一片です。成長には、ゆらぎが伴うことが珍しくありません。このとき、多くの場合に、成長領域の界面には臨界現象のようなスケーリング則(ただし、その非平衡版)が現れます。Kardar-Parisi-Zhang(KPZ)普遍クラスは、中でも最も重要とされるクラスです。非線形な非平衡多体問題ゆえ、厳密に解けないと思われてきましたが、1次元系に対しては、2000年、常識が覆りました。それから約20年、KPZは、ポリマー模型、交通流、ボース多体系、ランダム行列、組合せ論、確率論など、様々な話題と関わりながら進展を続け、実験的検証もなされました。本講義ノートでは、成長界面、特にKPZの非平衡スケーリング則について、基礎から現代的展開までの概略を扱います。数理的側面より、物理としての結果や直感を重視しつつ、何が驚きか、何が謎として残されているかも手短に言及します。
記述: 第64回物性若手夏の学校 講義
DOI: 10.14989/245743
URI: http://hdl.handle.net/2433/245743
関連リンク: http://mercury.yukawa.kyoto-u.ac.jp/~bussei.kenkyu/wp/wp-content/uploads/2021-081205.pdf
出現コレクション:8巻1号

アイテムの詳細レコードを表示する

Export to RefWorks


出力フォーマット 


このリポジトリに保管されているアイテムはすべて著作権により保護されています。